【9/8(水)更新】
ルシェメル大陸12章「魔王編 黎明の彼方へ」にて高難度クエストを追加配信しました。
世界を滅ぼさんと降り立った「堕神ルシファー」に挑み、「補助枠(防具)」を解放しよう！

また、本章公開を記念した期間限定タイトル画面の壁紙をプレゼント！
ダウンロードはこちらをご確認ください。

ルシェメル大陸12章「魔王編 黎明の彼方へ」を公開しました。

「「すべてに決着をつけよう」」

光の女神ゼクティスから告げられた残酷な運命。
惑い、苦しみながらも己の道を定め、魔王ルシファーと再び対峙するとき、世界の命運をかけた物語に決着が訪れる！

ログレス王国・玉座の間にて

――　ご報告します！第一部隊、負傷者多数！戦線を維持できません！至急応援を！
――　ご報告します！医療部隊、物資の補給が間に合っておりません！ご指示願います！
――　ご報告します！……
　
王宮はさながら戦場であった。玉座の間へと駆け込む兵士たちは悲痛な声で次々と現状を報告する。
報告は、程度に差はあっても戦局の悪化を告げるものばかり。
兵士の声が響くたび、人々の瞳は曇っていく。
　
――　きゅ、急報！ログレス王国に大型モンスターが接近！！
　
もがく者たちを嘲笑うかのようだった。
最悪の報せに、ある者は頭を抱え、ある者は嘆き、ある者は力なく立ち尽くした。
　
しかし、玉座の前に立つ、桃色髪の彼女だけは顔色を変えない。
どのような報告にも、前を見据え、的確な指示を与えていく。
失意に染まる者たちに、女は静かに語りかけた。
　
「私には一抹の迷いもなく、信じていることがあります。
それは、ログレス王国の民の強さ ――― たとえ私がおらずとも、長きにわたるアスモデウスの支配に耐え、お互いを支え合いながら多くの命を救わんと剣を取る力です。
この地に生きる一人一人が希望をもたらす光。その光を信じ、共に歩むことが私の道です。」
　
凛と響いた声は誰の心にも届いた。
絶望に凍てついた心を溶かすように沁み渡り、彼女と共に戦い抜くことを誓った。
　
女の隣に控えていた鎧を纏う初老の男は、その光景に目を細くする。
小さくつぶやいた声は、おそらく誰にも聞こえなかっただろう。
彼女の想いに応えるべく、男は玉座の間を出て戦地へと向かった。
　　
「国王よ、見ておいでですか？我々が心配せずとも次世代は育ってきておりますぞ。
しかし……おせっかいを焼きたくなるのが、親というもの。
貴方の分まで、ワシが足掻きましょうぞ。」

注意事項

※本章はルシェメル大陸11章「女神の宣告」をクリアすることで受諾可能となります。

12章公開記念！期間限定タイトル画面壁紙

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